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10年後も健康な髪で自分らしく美容を楽しむために。

歯周病と抜け毛、薄毛の密接な関係

近年、漁獲量が減少している秋刀魚ですが、今年は、より一層不漁との事。また農作物も例年になく高騰しており、秋の味覚を気軽に楽しむ事もなかなか難しいところですが、これから秋が深まるにつれ食卓にも徐々に旬のものが並び出すかな?と思うと、自然とワクワク感が込み上げてきてしまいます。

その秋の「味」を存分に満喫する上でも、とても大切な役割を果たしてくれるのが、言わずもがな「歯」です。

いつまでも健康な歯で旬を楽しみたいと誰もが願うところですが、その歯を失う原因の約9割は歯周病と虫歯とされ、中でも歯周病は心臓病や糖尿病、脳の血管障害等の大病を引き起こす原因にも成り得る生活習慣病として位置付けられていますから、日頃から予防ケアはしっかりしたいですね。

歯周病の症状は、歯周病菌に対する免疫系統が歯肉内部で過剰反応する事で、より一層、歯周病が悪化し、血液を介して全身へと影響を及ぼす事が特徴です。

歯周病菌が歯肉に刺激を与えると、免疫細胞はそれを排除する為に、炎症性サイトカインと呼ばれる蛋白質をそこに誘導する事で身体の炎症を促して免疫反応を活性化させようとするのですが、その刺激が続く事で免疫系統が過剰に反応してしまい、結果、自分の細胞まで傷付けてしまうサイトカインストームと呼ばれる現象が引き起こされます。

サイトカインストームにより、感染症の重症化や血管内凝固症候群、脳梗塞、冠状動脈の壁を肥厚させる事による心筋梗塞や狭心症等が引き起こされる他、炎症性サイトカインの中でもTNF-αに至ってはインスリンの働きを抑制してしまうと言われており、糖尿病のリスクを格段に高めてしまうとされています。

また高齢者の方では、物が上手く飲み込めなかったりする事で歯周病菌が肺に入ってしまい、増殖して肺炎を起こすケースもあるので、尚一層気を付けたいところです。

その歯周病は、髪のトラブル、取り分け抜け毛、薄毛の原因にもなりますから、その面でもご注意下さい。

口内で増殖した歯周病の細菌は、その炎症を起こした部分から、いとも簡単に血管へと入り込み、体内で長く生き続け毒素を排出します。

その毒素が毛根や血液に回れば、ヘアサイクルが乱れたり、毛穴が詰まってしまう為、抜け毛や薄毛が誘発されてしまうという訳です。

また先述のように、歯周病が原因で糖尿病になってしまった場合、またはそれに近い状態になると、体内では糖化という化学反応が起こりやすく、血流が滞るようになり、毛母細胞への十分な栄養や酸素等の供給が出来なくなる為、より一層、薄毛等のトラブルに見舞われやすくなります。

ですので、薄毛等、髪の調子が良くないと感じられるようになった際には、今までのヘアケア方法の見直し(←ヘナによるケアがお勧め!)と合わせて、是非一度、歯の専門家である歯科医による口内環境のチェックをお試し下さい。

歯周病との診断があれば、その治療が髪のトラブル解消にも繋がると心得てもらえたらと思います。

綺麗な歯と髪で、これからも季節の移ろいを楽しみましょう!

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