ヘナとブレンドして使用するインディゴと藍について
前回は旬のそら豆について書かせて頂きましたが、今回は同じマメ科であるインディゴについてご紹介をさせて頂きます。
インディゴはマメ科コマツナギ属の被子植物で、インドや東南アジアを原産とし、世界中至るところで栽培されています。
ヘナの赤色色素とは反対色である藍色の色素を持ち、木から採取出来る事から木藍とも呼ばれ、紀元前2000年頃から染料として用いられてきました。エジプトのミイラの帯に使われていたのが最古と記憶しています。
現代も化学染料に頼らない昔ながらの製法において、ペルシャ絨毯やジーンズの青い染料にも使用されています。
また染料としての使用目的以外にも、インド伝承医学アーユルヴェーダにおいては、潰瘍症や気管支炎、神経障害等の治療薬として、また抗毒性の特質はヘビ咬傷の治療であったり薄毛対策としても重宝されてきた歴史があり、近年においても更年期障害やPMSの緩和があるとされ、様々なシーンで用いられています。
髪染めとして使用した際には、ヘナの赤色を中和して髪に黒みをもたらしてくれる他、強いハリやコシ感を与えてくれる為、細毛に悩まれる方には大変喜ばれています。
反面、髪が太くて丈夫な方の場合、ゴワついた仕上がりとなってしまったり、また少しアクの強い植物として知られるインディゴは、かぶれてしまわれる方も極稀にいらっしゃるのがデメリットな側面と言えます。
そのようなインディゴにて植物アレルギーを起こされる方に対しては、同じ青色色素を持ちながらグループ(科)が異なるタデ科の藍が有効的です。かぶれる心配は、ほぼございません。
この度、当サロンにおきましても藍の取り扱いを始める事となりました。
ただ、国産で本当に良質の藍は大変稀少な為、高価な上に十分な在庫を常時確保する事が困難な状況です。
ですので藍染めにご興味のある方は、事前にヘナ・ファクトリー各店まで直接お電話にて在庫をご確認の上、ご利用下さいませ。
■ヘナカラー(ヘナ100%、もしくはヘナ+インディゴ染め)
(全頭染め)7700円〜
(リタッチ)5500円
※インディゴを国産藍に変更希望の場合、上記に+3300円にてご利用頂けます。
※国産藍を希望される場合は、在庫の有無を事前にご確認の上、ご予約下さい。