無添加やジアミンフリー等の言葉と安全面は全く別モノ
「オーガニック」や「無添加」であったり、「ノンシリコン」「ジアミンフリー」等を謳うヘアカラーやカラートリートメント等の商品から受けるイメージは、「髪や身体に悪いものは一切使用していない」という安全な印象をもたらします。
また「自然由来〇〇エキス配合」「潤い成分〇〇配合」等についても同様に、「良いとされる成分を配合している」ので「健康を害する危険性はない」というように捉えてしまいがちです。
しかし、それら文言は商品の安全性を約束している訳ではなく、むしろ安全面とは全く無関係で、消費者に錯覚を起こさせ購買意欲を掻き立てるキーワードとして商品開発や広告に積極採用されていますから、健康面を考えた場合には注意が必要です。
例えば「無添加」とは、特定の添加物や化学薬品等が使用されていない事を意味しますので、逆に言えば特定されていない化学成分は何でも自由に使われているのが実状です。
オーガニックカラーやハーブカラー等についてみてみても、どんなに髪や身体に良いとされる植物由来の成分が配合されていようが、染毛の基本となる薬剤は普通のカラー剤と殆ど変わりません。化学物質の力で髪染めを行いますので、植物本来の色素で髪染めを行うヘナ等の植物性染毛料とは、全くの別物です。
また「ジアミンフリー」についても、それに替わる染毛成分に何が使用されているのかを冷静に確認してみて下さい。
ジアミンを含まない事を売りにする染毛剤の殆どは「HC染料」や「塩基性染料」に分類され、それらは化学物質の集合体です。そしてその化学物質の中にはパラフェニレンジアミンよりもアレルギーを引き起こす能力が遥かに強い物質があると、多くの研究機関等から注意喚起が為されています。
化学物質が全て悪という訳ではありませんが、その多くの使用目的は、溢れる艶感や滑らかな手触りを伴った綺麗な発色等々、分かりやすい結果を演出する目先の対処の為です。
しかし実際は、健康的な美は輝きを失う事はあっても良くなる事はありません。
使い続ければダメージは確実に蓄積されて健康は損なわれ、結果、白髪の増加や細毛、薄毛、アレルギー症状等様々なトラブルを引き起こす事となります。
健康は損ねるとなかなか元に戻らないばかりか、2度と治らない事もございます。
その掛け替えのない健康を大切に考えるなら、商品選びはくれぐれも慎重にご判断下さい。
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