縮毛矯正やむ無しの場合は、術後のケアを大切に
ヘナに含まれるタンニン酸には、強い収斂作用がある事で知られています。
その作用によって、髪のクセが引き締められて伸ばされると共に、加齢等で弛み下がった頭皮上の毛穴の歪みも引き締められてあるべき形状に矯正されるので、歪みに沿ってうねりを伴いながら髪が育つという事もなくなり、髪全体に自然なまとまりが生まれます。
ダメージレスで髪のクセを落ち着かせられる事から、ヘナ染めを始めてから縮毛矯正を卒業される方が非常に多いのですが…
梅雨の時季になると、どうしても言う事を聞かなくなるクセ毛が現れ、その利かん坊のクセ毛を朝の忙しい時間に何とか落ち着かせたものの、夕方になる前にはあらぬ方向に膨らみ出すストレスから、この時季だけは縮毛矯正の力に頼る方も中にはいらっしゃいます。
クセ毛や加齢等によって出始めたうねりを、たった一度の施術で真っ直ぐなストレート毛へと変えてくれる縮毛矯正は、それに悩む人にとって何にも代え難い魅力を秘めた魔法のようなメニューである事は間違いありません。
しかし、その素晴らしい効果と合わせて、縮毛矯正は美容院の全メニューの中において最も強い化学成分を使用した薬剤のひとつであり、タンパク質の結合を切って再度繋げるという構造上、アイロンによる熱処理の工程を挟まずとも必ず大きなダメージを伴う諸刃の側面がある事を、決して忘れて欲しくはないな、と思っています。
薬剤によってはダメージレスという謳い文句と仕上がりの滑らかな手触りに、髪は傷んでいないと錯覚してしまいがちですが、それは薬剤によるコーティング作用だと冷静に判断をして、その下にある素髪は深傷を負っており、時間の経過で薬剤が落ちてしまえば魔法も消えて傷が露になる事を忘れずに、ご利用後は必ずしっかりとしたケアを続けて下さい。
髪は死滅細胞ですから、1度、傷を負えば治るという事は絶対にない事も念頭に置いて、ダメージが進行して髪が痩せ細る事のないよう、継続してケアを行う事が肝要です。
そのケア方法は色々ありますが、ヘナもまた大変、効果的なアプローチをしてくれますからオススメです。
ヘナは髪をコーティングするように付着し色付けをするのですが、そのコーティング膜は髪のダメージホールを埋もめ、髪の内部組織や水分が外に流出する事を防ぐだけではなく、外部からの刺激や紫外線から髪を守るバリアとしても機能してくれますから、補修と予防を同時に実現し、傷の進行を強力に抑え込んでくれます。
また髪に付着する際、単純にその表面に付くだけというのではなく、ケラチンを変容させて絡み付くようにコーティングする性質があるので、簡単に取れてしまうという事はありません。
その分、持続性があるものですから、ケアをし続けなくてはならない手間を、大幅に削減してくれます。
髪を傷付けない事が最も大切な事ではありますが、やむを得ずダメージを伴う施術をした後は、ケア効果が高く継続力もあるヘナで、髪の健康維持に努めてもらえればと思います。
■ダメージケア、予防ケアにも最適
ヘナ染め(全頭) 7480円~
■高い保湿力で潤いをプラス
スクワラン背後ヘナ染め(全頭) 8580円~
※髪の長さに応じて別途ロング料金が掛かります。
M…+550円、L…+1100円、LL…+1650円
※当サロンで縮毛矯正の取り扱いはございません。