ヘナには不向きの人

ヘナを試してみたけど合わなかった…、と感想を持たれる方はそれなりにいらっしゃいます。

その原因を紐解くと、そもそもヘナがどのようなものなのか？という事を、僅かでも予備知識として持っていないが故に、通常の化学成分から作られたカラー剤とのギャップや、提供されたヘナが本物ではなくても、または施術方法が間違っていてもそれを判断する術がなく、思い描いた結果に至らず残念だったというケースが殆どです。

ヘナの特性を知り、正しくご体験下されば、今、抱える髪の悩みが改善出来たり、先々も健康毛でお過ごし頂ける方は多くいらっしゃいます。

とは言え、私共専門サロンから見てもヘナには不向きという人もいらっしゃるので、以下に解説をさせて頂きます。

【ヘナに不向きの人】
（1）健康よりも、オシャレ第一
ヘナには脱色作用がありません。ですから、アルカリ剤の力で脱色して明るいお色に染められる、一般的なカラー剤のようには楽しめません。

（2）時間が掛かる本質的改善よりも、一瞬で得られるツヤ感、手触り感
髪は死滅細胞の集まりの為、傷が付けば治る事はありません。トリートメント等の殆どは、化学薬剤の力でツヤ感や滑らかな手触りを、あたかも一瞬で得られるように演出していますが、時間の経過で薬剤が落ちれば痩せた素髪が顔を覗かせます。対してヘナは、カラー剤の使用等にて、活動の弱った頭皮の健康から改善が見込めるので、生え育つ髪の質そのものが変わって参ります。

（3）大切なイベント当日に髪を染めて整えたい
ヘナを含む植物性染毛料は、施術後48時間位を掛けてゆっくりと定着し、発色する特徴がありますので、今日の為に髪染めを、という場合には向いてません。

（4）白髪を色濃く真っ黒に染めたい
ヘナはローソニア・アルバと呼ばれる赤色色素しかないので、白髪がオレンジ色に染まります。そこに反対色の色素を持つインディゴを加える事で暗さを表現致しますが、あくまでも自然な暗さになります。

（5）極一部の植物アレルギーをお持ちの方
重度の花粉症等、アレルギー体質であっても、殆どの方は問題なく楽しめますが、極々稀に反応が出る方がいらっしゃいます。

上記以外にも施術後の強いキシミを感じて合わなかったと思われる人もいらっしゃいますが、その原因は、ヘナが持つ収斂作用によるものです。健康毛であれば髪のクセを引き締めて伸ばす役割を果たしてくれるものの、髪がハイダメージ等々にて健康状態が悪く、内部の組織や水分が抜け落ちて空洞が多くある状態ですと、引き締まり過ぎてキシミが発生致します。

長くヘナ染めを続けてそのケア効果を得て、髪が健康へと変わるにつれてそのキシミもなくなりますから、ヘナが合わなかった訳ではないとお考え下さい。

ヘナは通常の化学成分から成るカラー剤や美容薬剤とは似て非なるものですので、上記以外にも特性上、合わない人もいらっしゃるかと思います。

ご自身で判断が付かない場合は、是非、お気軽にご相談下さい。

お悩みやご要望をお聞きした上で、ヘナが合うのかどうかを親身にアドバイスさせて頂きます。

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