ヘナの無農薬問題と安全性について
取り扱うヘナの安全性について、とりわけ無農薬栽培かどうか?をお問合せを頂く事や、様々なヘナメーカーさんから、当社のヘナは無農薬(なので安全)だとセールスを受ける機会があります。
しかしそもそもヘナは農薬なしで、しっかりと育ちます。
ヘナにはレモングラスやユーカリ等ハーブ類と同様に、害虫や害鳥が嫌う匂いや物質を分泌して食べらる事を防ぐ忌避作用があるとされ、ヘナの本場インドにおいては、伝統的に農地を囲むようにヘナを植えて農作物を守ったり、昔ながらの家では虫除けも目的に生垣として活用されてきました。
ですので無農薬である事は、謂わば当然の話です。
しかし無農薬栽培だから安全という訳ではない点に、ご注意頂きたいと思います。
日本でも度々、産業廃棄物の不法投棄や盛土問題がニュースに挙がるように、インドでも常習化していて、埋められた産廃物によって汚染された土壌や隣接する土地にて育ったヘナが、何も影響を受けない訳がありません。
またインドでは葉色の悪いヘナや、古いヘナ、染まらない低品質のヘナを化学薬品にて偽装し、如何にも高品質に見せかけて流通させる悪い習慣が横行しています。
一例を挙げると、葉色の悪いヘナに対しては、プラスティック等を着色するブリリアントグリーンと呼ばれる工業用色素で色鮮やかに染めたり、古い、不純物の多い染まらないヘナに対しては、ピクラミン酸ナトリウムと呼ばれる染毛剤を配合し、髪が赤黒くしっかりと染まるような手段が取られていますが、いずれも人体には有害で発癌性が認めらています。
無添加の上質なヘナのパウダーと偽装されたヘナパウダーは、見た目で判断する事は出来ません。
そしてその偽装されたヘナパウダーは小袋に充填され日本へと送られた後、「無添加」「植物成分100%」等と堂々と書かれた日本語表示のラベルが貼られて流通しています。
上記を踏まえ安全性を確保する為には、無農薬云々ではなく、また国内外産の違いや、自社基準等の最もらしい言葉上の話だけではなく、流通に際して然るべき第三者機関によるテストを受け、汚染されていないかを確認する事が大切だと考えています。
当店では、財団法人日本食品分析センターにて急性経口毒性試験、皮膚一時刺激性試験をクリアした、安全面でも折り紙付きのヘナです。
ご安心してご利用頂き、専門店クオリティのヘナ染めをお楽しみ下さい♪