Blogブログ

10年後も健康な髪で自分らしく美容を楽しむために。

  • HOME
  • ブログ
  • 天然素材ならではの不安定さを踏まえ、熟成ヘナを考察

天然素材ならではの不安定さを踏まえ、熟成ヘナを考察

ヘナを水で溶いてから数時間から1日程度寝かせた後、髪への施術を行う「熟成ヘナ」。

たまにお問合せを頂きますしネットで調べるとそれなりの数で検索が掛かりますが、「良く染まる」という記事もあれば、逆に「染まりが悪くなった」という意見も目に致します。

実際はどうなのでしょうか?

ヘナは葉を乾燥させて粉末化したものに水、またはお湯を加えて溶いたものを使用しますが、ヘナの組織が水に触れていればいる程、含まれる成分が水中に溶け出します。

そしてその成分の一部から糖が切り離される事で、色素作用のあるローソンが生成されるのですが、その糖もまた水に触れる事で取れる性質があるとされています。因みにその際、水の温度が高い程、反応スピードも増すと言われています。

そう考えると、温かい水で溶いて長く放置をした方が、染色を左右するローソンがより沢山作られる事となりますから、熟成ヘナは効果的なようにも思えますが…。

しかし一方で、色素のローソンは反応性が高く不安定な成分の為、生成された直後から他の何かとくっつこうとする動きをします。

例えば水に溶け出したヘナに含まれるその他の成分であったり、溶く為に使用した器に付着した成分等々、色々なものと反応して結合しやすい為、何かとくっついてしまえば染色力が低下してしまうという側面もあります。

つまり寝かせたヘナは染色力が低下する可能性も高い為、ネットでも両極端な意見が見受けられるのだと思いますし、安定したクオリティの提供に努める私共サロンでは、メニュー化はなかなか難しいと考えております。

余談ではありますが、以前、ケラチントリートメントなる物をヘナに混ぜて使用する他サロンにて施術を受けたお客様から、全く染まらなかったとご相談を頂きました。

ヘナの色素ローソンは髪のケラチンとガッチリと結合する事でも知られていますから、恐らくそのトリートメントの成分とくっついてしまった故に染色力が落ちたものと思われます。決してお客様の髪質等の問題ではないと思いますよとお伝えし、当店にて改めてヘナ染めをお試し頂きましたが、その発色に大変喜ばれたという事がございました。

先日のブログにも書かせて頂いた通り、ヘナは天然素材ならではの不安定さがあり、それを正しく理解し施術をしなければ、良い結果は得られません。

是非、専門店ならではのヘナ染めをご体験下さい♪

■ヘナカラー
(全頭染め)7700円~
(リタッチ)5500円
(スクワラン配合全頭染め)8800円~
※全頭染めは髪の長さに応じて別途ロング料金が掛かります。

関連記事